会社発展のための労務管理とは？～社員にやる気を出させる

こんにちは。
青森県弘前市の社会保険労務士、香取です。

本日は、会社発展のための労務管理とは？について説明します。

◎会社の発展には¨人¨の働きが不可欠

・「ヒト・モノ・カネ」は、経営の三要素と呼ばれます。昨今では、この三要素に「情報」を加えて四要素と呼ばれることもあります。
・会社を経営していく上で、どの要素も重要ですが、この経営三要素の中で「ヒト」が唯一、「自ら成長・発展できる資源」です。「モノ」が自らクオリテｲーを高めることはしませんし、「カネ」も自らが勝手に動いて増えることもありません。
・感情の生き物である「ヒト」だからこそ、法律論だけでは解決できないトラブルが発生してしまうマイナスの面もあるわけですが、逆に、感情のある生き物だからこそ、自ら学び成長するというプラス面も持っているのです。
・中小企業では、経営者の力量や人脈などでビジネスが成り立っているケースが多くありますが、そんな場合でも実働部隊としての社員の働きが不可欠であるとこは間違いありません。
・たとえば、初めて利用した飲食店で店員の対応の悪さに、「二度と行かない」と思った経験が、あなたにもあるのではないでしょうか。出てきた料理がどれだけよかったとしても、店員の対応の悪さですべてが台無しになるケースがあるのも、「モノ」だけではなく「ヒト」が利益を生み出す重要な要素であることの証明です。
・しかし、実態として、まだまだ人事・労務管理と呼ばれる「ヒト」の分野が「カネ」より重要視されているとはいえません。社員研修や教育が大切だと思っていても、社員（「ヒト」）は「資産」というよりも、「ただの労働力」という考えを持つ経営者もいるため、社員研修や教育にお金をかけるのは二の次と思われていることがあります。
・しかし、「モノ」を作り出すのも、「カネ」を作り出すのも「ヒト」です。まずは「ヒト」を育てていかなければ「よりよいモノ」も「より多くのカネ」も生み出せれないのです。

◎社員にやる気を出させる労務管理がベスト

・では、これら大切な「ヒト」の分野を担う社労士の、「会社における立ち位置」とはどのようなものなのでしょうか。
・社労士は、会社と顧問契約を結ぶため、一方的に会社側に立った提案を行う士業者と思われがちです。事実、顧問社労士として関与している会社の、様々な課題や問題に直面したときに、経営者側から見た解決策、予防策を考えているからです。
・ただし、ここで勘違いして欲しくないのが「会社側に立った労務管理」といっても、その会社で働く社員の立場を無視した労務管理を提案するわけではないということです。たとえば、最低賃金法に定められたギリギリの額を賃金として支給していたとしても、法律違反ではありませんし、通勤手当を支給しなくても法律に違反しているわけではありません。
・法律に違反していなければよいという労務管理で、はたして社員は納得するでしょうか？「ただの労働力」だと思われている社員が、長く勤めようと思うでしょうか？
・非常に単純な話です。会社を維持・発展させていくためには、社員がその会社で働きたい、成長したいと思う環境が必要不可欠です。
・「会社側に立った労務管理」とは、経営者と社員両方の目線で物事を捉え、会社の発展のためにどのような労務管理がベストなのかを導き出すことだと考えます。

◎社員が育つ人事制度（スキルアップ制度）のコンセプト

●「人材の育成に主眼」を置き、大きな賃金の格差をつけるような制度とはしない。
●中小企業に特化した「シンプル」で「運用が容易」な人事制度。
●人事制度の設計は、会社で働くすべてのヒトが作り上げていくもの。「主役は会社をよくしていきたいと考えるすべての¨人¨」。

◇香取社労士の思い

・社員にやる気を出させる労務管理
・会社発展のための労務管理
・社員が育つ人事制度

□顧問契約のなかで、これらを提案してまいります。会社と従業員の心をつなぐことが社労士の役目だと考えます。

本日はここまでとします。次回に続きます。
またのご訪問お待ちしております。